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こんにゃく療法 |
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豊臣秀吉が肥前の名護屋城を築いたとき、石工の頭領、九郎右衛門が急な腹痛で重態に陥りました。 |
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妻が神前に水ごりして快方を祈ると、「汝の夫の病は体内に多数の砂石あり。信心に感じて秘薬をあた |
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えん」とお告げがあり、気ずいたら目の前にこんにゃく玉が置かれていました。 |
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それでこんにゃくを作って夫に食べさせたところ、みるみる回復したということです。 |
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大正時代、伝説による植物の薬効を集めて好評を博した「民間薬用植物誌」という本の中で、こんにゃく |
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の薬用として、せきを止めることが出来ることや、こんにゃくを温めた汁の中に手をつければ、しもやけ |
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が治ると出ています。 |
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このように こんにゃくは、古くから民間療法として活躍してきました。 |

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重要なカルシューム源 |
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こんにゃくの成分はほとんどが前に書いたように水分です。残りは約3%のグルコマンナンという難消化 |
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性の多糖で、これがアルカリで凝固してこんにゃくを形作ります、グルコマンナンはいわゆる植物繊維の |
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一種で、ノンカロリーですが、多くの生理効果をもつことが明らかにされています。 |
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こんにゃくは水酸化カルシュームを用いてつくる非常に珍しいアルカリ食品です。私たちが日常食べてい |
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る大多数の食品は酸性を示しますが、食べるときにアルカリ性を示すのはこんにゃく以外は数少ないの |
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です。いま日本人に最も欠乏している栄養素はカルシュームですが板こんにゃくには43mg、白滝には |
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75mgものカルシュームが含まれています。 |
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白滝1個を食べると100-150mgのカルシュームを補える、つまり一日に必要なカルシューム量の1/6
1/4 |
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を補給できるということは特筆に値します。 |
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しかも、」こんにゃくのカルシュームは胃酸で容易に可溶化し、吸収効果の高さからいって牛乳に匹敵す |
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る食品です。 |
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ただし、水で洗いすぎると減少しますので、料理のしたごしらえは、軽く炒めるのがコツです。 |